ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること(電子書籍のみ)

ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること(電子書籍のみ)

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レイヤーの壁を越えて考える!

「インターネットのアーキテクチャってTCP/IPのことじゃないの?」「プロトコルの実装ってなんで無償で手に入るの?」「クラウドを自分たちで作る意味があるの?」「MPLSとかOpenFlowって結局どこにいったの?」「ルータなんかを仮想化して何がうれしいの?」「トランスポートプロトコルってTCPとUDPだけじゃなかったの?」「QUICって要するに第何層なの?」「なんでインターネットではセキュリティが後付けなの?」「モバイルネットワークって勝手に作れるの?」「ネットワーク管理ってルータのコンフィグでしょ?」「もうLLMに全部任せればいいのでは?」

インターネット成熟の過程を知る2人の著者が綴る珠玉のエッセイ集!

本書についての紹介ブログもご覧ください。

執筆者紹介

Larry Peterson(著書)

キャリアの大半を学術界で過ごし、初期はアリゾナ大学、後にプリンストン大学に在籍してRobert E. Kahn 計算機科学教授を務めた。同大学在籍中はPlanetLab コンソーシアムを指揮し、インターネット規模のサービス研究のためのグローバルなテストベッドを構築した。PlanetLab からのスピンアウトを支援したCDNスタートアップは2010年にAkamaiによって買収されている。2013年にはプリンストン大学の名誉教授となり、さらにOpen Networking Lab(現在のOpen Networking Foundation)に参加してCTOを務め、SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)とエッジクラウドコンピューティングのためのオープンソースプラットフォームの設計を主導した。現在は、Linux Foundation のプライベート5GプロジェクトであるAether の技術運営チームの議長を務めている。全米技術アカデミーの会員で、ACMおよびIEEE のフェロー。2010 年IEEE 小林宏治コンピュータ&コミュニケーション賞、2013 年ACM SIGCOMM賞受賞。現在はアリゾナ州ツーソン在住。

Bruce Davie(著書)

Bellcore でネットワーキングのキャリアを開始し、Aurora Gigabit テストベッドに取り組んだ。これが高速なホストネットワークのインターフェースに関するLarryとの最初の共同研究に繋がった。その後Cisco に移り、MPLS(Multiprotocol Label Switching)担当のアーキテクトチームを率いた。IETF では、MPLSやさまざまなQoS技術の標準化に精力的に取り組んだ。また、MIT(マサチューセッツ工科大学)で5年間客員講師を務めた。2012 年にはSDN(ソフトウェア定義ネットワーク)のスタートアップであるNicira にリードアーキテクトとして参加し、Nicira 買収後はVMwareのプリンシパルエンジニアとなった。2017 年にはVMware のアジア太平洋地域のVP兼CTOに就任し、これを機にオーストラリアへ帰国した。ACMフェローであり、2009 年から2013 年までACM SIGCOMMの議長を務めた。2025 年ACM SIGCOMM賞を受賞。

進藤資訓(訳者)

1988年東京電力に入社。1992年よりカーネギーメロン大学コンピュータ科学学科へ留学。その後、Ascend、CoSine、Proxim 等の外資ネットワークベンダーを経て、2004年にファイブ・フロントを設立しCTOに就任。2011年にNicira(VMwareが買収)に入社しネットワーク仮想化に従事。2016年Viptela(Cisco が買収)に入社し、SD-WAN市場の開拓にあたる。2018年に再度VMware(Broadcomが買収)に戻り、北アジア担当の最高技術責任者に就任。2026年よりフリーとなる。講演・執筆多数。

目次

訳者前書き
本書に寄せて

第1章 イントロダクション
 1.1 システムズアプローチの定義
 1.2 まとめ
 この章の参考文献

第2章 システムとネットワークのアーキテクチャ
 2.1 そもそもネットワークアーキテクチャとは何か?
 2.2 なぜ砂時計モデルが勝利したのか?
 2.3 これはパイプではない
 2.4 レイヤーの壁を越えて考えることの重要性
 2.5 まとめ
 この章の参考文献

第3章 オープンソースソフトウェア
 3.1 すべてのものは過ぎ去っていく
 3.2 ベン図エンジニアリング
 3.3 オープンソースの価値提案のもう一つの視点
 3.4 重要かつ困難な反復可能性
 3.5 まとめ
 この章の参考文献

第4章 システム設計における判断
 4.1 ステークホルダーと#2パイン材
 4.2 設計としての省略
 4.3 エレガンス:過小評価されているシステム要件
 4.4 エレガンスとシンプルさについてのさらなる考察
 4.5 まとめ
 この章の参考文献

第5章 SDN:ソフトウェア定義ネットワーク
 5.1 SDNと惑星直列
 5.2 OpenFlowがイノベーションについて教えてくれること
 5.3 P4の未来を再度考える
 5.4 ネットワーク仮想化を再度考える
 5.5 SDNがいかにWANの世界にやってきたか
 5.6 サービスメッシュ:第7層でのSDN
 5.7 サービスメッシュとゴルディロックスゾーン
 5.8 まとめ
 この章の参考文献

第6章 集権化と非集権化
 6.1 いかにしてトラフィックエンジニアリングはシステムの問題となったか
 6.2 大規模インターネット障害から何を学ぶべきか?
 6.3 ブロックチェーン再訪
 6.4 非集権の逆襲
 6.5 まとめ
 この章の参考文献

第7章 TCPの考古学
 7.1 輻輳制御はいかにインターネットを救ったのか
 7.2 TCPの輻輳制御:許容範囲内の不公平性
 7.3 TCPの“P”はPlatformの“P”
 7.4 QUICはTCPの代替ではない
 7.5 TCP対RPC、再び
 7.6 (続)TCP対RPC
 7.7 まとめ
 この章の参考文献

第8章 セキュリティ:負の目標
 8.1 失敗から学ぶ
 8.2 セキュリティはなぜ違うのか?(そもそも違うのか?)
 8.3 セキュリティはアーキテクチャの問題である
 8.4 セキュリティとインターネット砂時計
 8.5 ゼロトラストは期待通りに機能しているのか?
 8.6 パスキーはパスワードを置き換えられるのか?
 8.7 セキュリティは悪化しているのか、それとも改善しているのか?
 8.8 まとめ
 この章の参考文献

第9章 5G:対照的なアーキテクチャ
 9.1 5Gが重要な理由
 9.2 名前とは何か?
 9.3 TCPと5Gのギャップ
 9.4 プライベート5G:Wi-Fiと同じくらい簡単に
 9.5 5Gの民主化
 9.6 まとめ
 この章の参考文献

第10章 SmartNIC、IPU、DPU
 10.1 偶然のSmartNIC
 10.2 IPU:汎用性と特化のバランス
 10.3 パーティではいつもキッチンに
 10.4 まとめ
 この章の参考文献

第11章 ネットワーク管理は今やクールな仕事だ
 11.1 セクション8を読む
 11.2 GitOpsが解なのであれば、問いは何だったのか?
 11.3 信頼できる唯一の情報源はエッジへと
 11.4 境界条件:システムズアプローチ
 11.5 オブザーバビリティは必須特性の仲間入り
 11.6 ネットワーク自動化はどうなった?
 11.7 まとめ
 この章の参考文献

第12章 Looking Over The Fence(垣根をこえて)
 12.1 量子の現実性
 12.2 大規模言語モデルをコンテキストで捉える
 12.3 大規模言語モデルの中を覗いてみる
 12.4 コンピュータを役立つ道具に
 12.5 まとめ
 この章の参考文献

索引