『Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち』発売のお知らせ

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2020年8月の新刊、『Engineers in VOYAGE 事業をエンジニアリングする技術者たち』(株式会社VOYAGE GROUP 監修、和田卓人 編)の発売を開始しました。

本書は、和田卓人氏による 株式会社VOYAGE GROUP のエンジニア11人へのインタビューを書籍としてまとめたものです。2020年代に日本のインターネット事業で働く多くの人(ソフトウェアエンジニアに限りません!)が共感できる話、知りたかった話、さらには日々の仕事への向き合い方に対するヒントが満載された、たいへん濃い一冊となっています。

とはいえ、この新刊案内を目にしたソフトウェアエンジニアの中には、「そもそもVOYAGE GROUPが何をしている会社かよくわからない」という方も少なくはないでしょう。実のところ、VOYAGE GROUPは多様なインターネット事業を展開する会社の集合体であり、その内部には凄腕のソフトウェアエンジニアが多数在籍しています。そうしたVOYAGE GROUPのソフトウェアエンジニアたちが日々の業務で考えていることや苦労していること、そして自社のビジネスに対して持っている圧倒的な当事者意識を伝えることが本書のもうひとつのコンセプトです。

「本書がどんな本であるか」は、インタビュイーである和田卓人さんによる「はじめに」に要約されています。「VOYAGE GROUP techlog」で「はじめに」の全文が読めるので、ぜひご覧ください!

各章の簡単な紹介

第1章fluctは、インターネット広告配信でメディア側の基盤となる「SSP」と呼ばれるシステムを開発運用している会社です。老舗SSPのシステム開発の軌跡をたどりつつ、アドテクを支える技術、オンプレミスとクラウドの双方におけるSREやDevOpsの考え方、技術的負債の返済に必要な腕力、オブザーバビリティ、広告とプライバシーの問題といった、インターネットで働く多くの人が気になっている要素が語られます。

第2章Zucksは、アフィリエイトやアドネットワークと呼ばれる仕組み、それにfluctが担うSSPと対をなす広告主側のシステム「DSP」を開発運用する会社です。広告配信という点だけを見るとfluctと似ていますが、最初からフルクラウドで実装されたこと、さらにはビジネス上の要件がまったく異なることもあって、開発者の文化もだいぶ様子が異なります。その開発文化を横軸にしながら、「フルサイクル開発者」というソフトウェア開発者の働き方が語られます。

第3章VOYAGE MARKETINGは、老舗ポイントサイト「ECナビ」を中心に、インターネットメディアを運営する会社です。20年モノのウェブサービスをどうやってメンテナンス可能にするかという、これから多くのウェブシステムが直面するであろう「2025年の崖」をすでに乗り越えつつある同社の直近5年間の開発体制を通して、技術的負債が満載されたレガシーシステムとの戦い方が語られます。

第4章VOYAGE Lighthouse Studioは、国内最大級のゲーム攻略サイト「神ゲー攻略」を運営する会社です。ゼロから静的ウェブメディアの配信システムを立ち上げて数十万記事を擁する規模にまで成長させる歴史を振り返りながら、SEOへの考え方をはじめ、ウェブメディアの立ち上げという挑戦を個々の課題へと落とし込み、さらにそれを実装していく様子が語られます。

第5章サポーターズは、学生向けの就活支援サービスを運営する会社です。同社では、外部の業者に発注した初期のシステムの延命が困難と判断し、サービスは止めずにシステムのフルリニューアルに踏み切りました。その決断に至った背景にある、エンジニア側のサービスの特性に対する理解と、その理解をサービスに取り入れて運用していくビジネス側の協力が語られます。

第6章データサイエンスは、機械学習をはじめとするデータサイエンスの力をビジネスにどのように取り入れたらいいか、という話題です。広告単価を決めるアルゴリズムにデータサイエンスを取り入れているZucksでの話を軸に、ソフトウェアエンジニアとしてデータサイエンスを活用するという立場で両者の差を埋めるためのヒントが語られます。

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