n月刊ラムダノート Vol.4, No.1(2024)

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計算機好きのための技術解説情報誌

  • エヌゲッカンラムダノート(不定期刊行)
  • 106ページ
  • A5判
  • 紙書籍は1色刷
  • 2024年2月6日 第4巻第1号/通巻7号 発行

n月刊ラムダノートは、nヶ月ごとに刊行される、計算機好きのための技術解説情報誌。コンセプトは「いろんなIT系技術書から1章ずつ選んできた解説記事の集まり」です。今号は3本の記事をお送りします。

目次

#1 手を動かして学ぶストリーム処理入門(中谷翔)

多数のセンサーから送信されるデータを即座に利用するIoT、分散システムの異常検知や制御、モデルを動的に更新するオンライン機械学習などでは、さまざまな地点でばらばらに発生するデータを受け取りつつ、それら大量のデータを活用した処理を淡々と継続するための仕組みが必要になる。

本稿では、そのような仕組みで扱うデータ、処理の流れ、実施したい処理に応じた技術的課題などが整理された「ストリーム処理(Stream Processing)」の概念について紹介し、さらにApache Beamによる実装を通じた単純なストリーム処理系を構築することで理解を深める。

#2 WebAssemblyの制約を越える(齋藤優太)

WebAssemblyは、よく知られているように、C/C++やRustなどで書いたコードをブラウザ上で実行できるようにコンパイルする技術である。したがって、原理的にはさまざまなプログラミング言語のコードをWebAssemblyとしてブラウザ上で実行できる可能性がある。

しかしWebAssemblyでは、主にブラウザという実行環境が想定されていることから、特にセキュリティを考慮した独特の技術スタックが採用されている。そのため、多くの言語でプログラマーのために提供されている例外やGCなど、そのままの形では実現できそうにない要素もある。

本稿では、WebAssemblyの独特な技術的背景を概説しながら、RubyとSwiftの WebAssemblyへの移植においてそれらの制約がどのように乗り越えられているかを解説する。

#3 PicoRubyといっしょに学ぶ、プログラミング言語が電気回路を動かす仕組み(羽角均)

コンピューターソフトウェアにはハードウェアへの指示が含まれる。ハードウェアへの指示は、究極的にはCPUを含む電気回路に対する変化をもたらし、それによってコンピューターシステムの動作が決まる。これはハードウェアがSSDであれLEDであれ、ソフトウェアがパソコン向けであれマイコン向けであれ、同じである。

本稿では、マイコンに馴染みがなくても手軽に利用できるラズパイピコと、その上で通常のRubyプログラムを直接実行できるPicoRubyというシンプルな構成を通じて、プログラミング言語でハードウェアを扱うときに電気回路で何が起きているのかを解き明かす。

執筆者紹介

中谷翔(#1)
Webバックエンドエンジニア(大規模ソーシャルゲーム・金融領域)、スタートアップの技術担当執行役員などを経て、現在は企業研究者。専門はサイバーセキュリティ、プライバシーテック、データベース、ストリーム処理など。OSS開発も多数手がけ、特にRustをよく書く。

齋藤優太(#2)
RubyとSwiftの開発者(コミッタ)。両言語のWebAssembly対応を担当。プログラミング言語の実装に興味がある。早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 情報理工・情報通信専攻 修士課程 在籍中。

羽角均(#3)
趣味でPicoRubyを開発したり、マイコンをいじったりしている。本業はWeb系のプログラマー。キーボードはカラムスタッガードレイアウトが好き。キースイッチはリニア派。ポインティングデバイスはトラックボール。