ピアリング戦記 ― 日本のインターネットを繋ぐ技術者たち(電子書籍のみ)

ピアリング戦記 ― 日本のインターネットを繋ぐ技術者たち(電子書籍のみ)

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「ネットワークのネットワーク」って、こういう意味だったんだ!

  • 小川晃通 著
  • 150ページ
  • A5判
  • ISBN:978-4-908686-14-6
  • 2022年7月13日 第1版第1刷 発行
  • 2022年7月26日 第1版第2刷 発行
  • 正誤表

いまや世界中のあらゆる社会を支えるインターネットは、特定の国家や組織が管理・運営しているわけではありません。インターネットは、TCP/IPという技術の仕様にしたがって作られた機器やプログラムであれば自由に接続できる、オープンなネットワークです。

とはいえ、だれもが勝手気ままに自分の機器やネットワークを繋ぐだけでは、世界中を相互に接続するようなインターネットは実現できません。その裏では、さまざまな組織や人により、お金を伴う競争と協調の世界が繰り広げられています。

技術的な仕様の解説だけでは語れない、人と人を繋ぐネットワーク技術だからこそ立ち現れる生々しい舞台裏を、2020年代の日本のインターネットの大規模構造に影響をもたらした当事者たちへの取材とインタビューをとおして解き明かします!

本書の主なトピック

  • インターネットが「ネットワークのネットワーク」と形容されるのはなぜか?
  • 自律したネットワークどうしを繋ぐためのBGPと、その接続形態の1つとしてのピアリングとは?
  • ピアリングの主な舞台となるIX(Internet eXchange)の役割
  • 日本における主なIXの生い立ちと、そこでのピアリングの実像
  • ピアリングにも大きな影響をもたらすハイパージャイアンツとは?

スポンサーについて

本書の企画、執筆、制作にあたっては、日本インターネットエクスチェンジ株式会社様、インターネットマルチフィード株式会社様、BBIX株式会社様、ビッグローブ株式会社様、株式会社コーダンス様をはじめ、たくさんの方々から製作費のご支援をいただきました。ありがとうございます!

 

著者紹介

小川晃通

慶應義塾大学にて博士(政策・メディア)取得。各種TCP/IP解説書執筆。書籍執筆やライターとしての仕事の他に、IT系エンジニアとしてプログラミングでの受託開発や、コンサルティング、講演等も行う。
『インターネットのカタチ』、『マスタリング TCP/IP OpenFlow 編』(以上オーム社)、『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』(KADOKAWAメディアファクトリー)、『ポートとソケットがわかればインターネットがわかる』(技術評論社)、『Linux ネットワークプログラミング』(SBクリエイティブ)、『プロフェッショナルIPv6 第2版』、『徹底解説v6プラス』(以上ラムダノート)の著者/共著者。
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/geekpage
技術系ブログ「Geekなぺーじ(http://www.geekpage.jp/)」管理人。

目次

はじめに
 本書の構成

第1章 ピアリングを巡る静かな戦い
 1.1 インターネットはネットワークのネットワーク
 1.2 ルーティングプロトコルとしてのBGP
 1.3 ASを運用する組織と組織を繋ぐBGP
 1.4 BGPの仕組みの基本
 1.5 ポリシーで決まる経路
 1.6 組織の力と対価がBGPの経路を決める
 1.7 ピアリング
 1.8 ピアリングのルール
 1.9 なぜピアリングを行うのか?
 1.10 デピアリング

第2章 データセンターとその立地
 2.1 BGPルータは同一のL2セグメントで運用される
 2.2 データセンターの価値は入居している事業者でも決まる
 2.3 価値のある拠点は集中しがち
 2.4 新たな拠点に参入するときに考えること
 2.5 2010年代に大阪では何が起こっていたか(インタビュー)
 2.6 堂島問題

第3章 IXとは何か? 国ごとに違うIX
 3.1 みんなでBGPルータを繋ぐ場としてのIX
 3.2 パブリックピアリングとプライベートピアリング
 3.3 国や地域ごとに違うIX
 3.4 日本のIX
 3.5 NSPIXPが切り開いた日本のIXとピアリング(インタビュー)
 3.6 商用IXの始動:JPIXから見た日本のインターネット(インタビュー)
 3.7 もう1つの選択肢、JPNAPの誕生(インタビュー)
 3.8 アジアを代表するIXとなったBBIX(インタビュー)
 3.9 10年前のピアリング状況とコミュニティ活動によるIXの変化(インタビュー)

第4章 ピアリング相手の探し方
 4.1 どこで誰とピアリングするか?
 4.2 探し方いろいろ
 4.3 GPFやPeering Asiaなどのピアリングイベント(インタビュー)

第5章 コンテンツ事業者の台頭
 5.1 ハイパージャイアンツ
 5.2 キャッシュサーバをどこに置くのか?
 5.3 動画コンテンツによるトラフィックの増加
 5.4 プライベートピアリングの増加
 5.5 NTTドコモとピアリングする意味(インタビュー)
 5.6 BIGLOBE が ISP 視点で見てきた日本のトラフィックの変化(インタビュー)

あとがき
発起人より

索引